初心者でも分かるiPadの比較&おすすめ 【2016年6月版】

今年の3月にiPad Pro 9.7インチ版が発売されました。これによりiPadの種類が増え、どれが良いのか分からなくなってしまっている方も多いようです。今回はそんな経緯から、分かりやすい比較記事を書いて欲しいとの要望があったのでiPadの比較記事(2016年6月版)を書いてみたいと思います。

始めに断っておくと、この記事では特にiPad本体の重さなどは比較しません。重さが何グラムとか書いてもピンとこないことの方が多いので、こればかりは店頭で実際に触れてもらうのが良いと思うからです。今回はあくまで、それぞれの機種ごとの特徴が分かるように比較をしていきたいと思います。また、ちょこっと技術的なことも書いているので、長いなと思う人は「ー結論ー」のところだけ読んでください。

2016年6月現在、メインとなっているのは下記のiPadとなっています。

  • iPad Pro 12.9インチ
  • iPad Pro 9.7インチ
  • iPad Air 2
  • iPad Mini 4

それでは早速、上記iPadの機能の比較をしていきましょう。

 

【ディスプレイ】
まずはディスプレイ・サイズについてです。今でこそ所持はしていませんが、過去に上記全てのディスプレイ・サイズのiPadを所持していたことがあるので、それを踏まえた上での個人的な感想です。

・12.9 inch:モバイルPC並みのサイズのため、外ですぐに取り出して使うといったことがしづらい。画面が大きい分見やすく、Microsoft Officeなどを使った作業などは捗るが、ずっと手に持っておくには重たいため、机などの置く場所がないと使いづらい。

・9.7 inch:携帯するのにも大き過ぎないサイズであり、ふとした時にもすぐに取り出して使える。ずっと手に持っているとやや手が疲れるが、そこまで気になるほどの重さでもない。どのような本でも快適に読めるうえ、やや小さくは感じるが、Microsoft Officeなどのアプリも普通に使える。

・7.9 inch:外で使う際に最も楽なサイズ。個人的にはソフトウェア・キーボードでのタイピングがしやすく、気楽にネットサーフィンができる。小説などの文字だけの書籍には向いているが、漫画などを読むのには向かない。

次はピクセル数(例:2048 × 1536)についてです。これはディスプレイの中にどれだけドットがあるかを示しており、同じ画面サイズであれば数字が大きい方が高解像度のディスプレイとなります。これを分かりやすく示したものが「ppi (ピクセル・パー・インチ)」と呼ばれるものであり、iPadシリーズは基本的に”264 ppi”で固定されていて、画面解像度に特に差はありません。しかし、例外的にiPad Mini 4だけは”324 ppi”となっているので、iPadシリーズの中で最も高解像度のディスプレイを搭載しています。実際、iPad Mini 4の口コミを見ると画面の綺麗さは評判のようです。

ー結論ー
iPadを外での移動中に使いたい場合は、9.7インチか7.9インチのiPadがおすすめです。漫画をよく読み、かつMicrosoft Officeなどのアプリも使いたい人には9.7インチのiPad、気軽にネットサーフィンをすることが目的の人には7.9インチのiPadが良いでしょう。iPad Pro 12.9インチ版は、僕のようにモバイルPC代わりとして使うことを想定している人にしかおすすめできません。

 

【チップセット】
まずチップセットって何?って人が大多数だと思いますが、これはいわゆるCPUやGPUと呼ばれている物であり、iPadの性能はこのチップセットの種類によって異なっています。最近ではGPGPUなどの新技術が出てきましたが、基本的にはCPUの性能が高いとOSやアプリが快適に動き、GPUの性能が高いと動画再生やゲームが快適にできるようになると考えてもらって構いません。

それでは各種iPadの性能を比較してみましょう。こちらの記事(外部サイト注意)のベンチマークテストよると、CPUとGPUどちらの性能も「iPad Pro 12.9 & 9.7 > iPad Air 2 > iPad Mini 4」の順となっています。

シングルコア:3,335 (iPad Pro 12.9 & 9.7) > 1,811 (iPad Air 2) > 1,711 (iPad Mini 4)
マルチコアコア:5,519 (iPad Pro 12.9 & 9.7) > 4,345 (iPad Air 2) > 3,092 (iPad Mini 4)
グラフィック:50,741 (iPad Pro 12.9 & 9.7) > 32,740 (iPad Air 2) > 25,459 (iPad Mini 4)

詳しく知りたい人向けにベンチマークの結果を載せてみました。スコアの見方が分からないって人は、マルチコアコアのスコア=CPUの性能、グラフィックのスコア=GPUの性能だと考えてもらってOKです。実はiPad Mini 4に搭載されているチップはiPhone 6と同じものであり、iPad Air 2のチップセットはこのチップセットを強化(マルチコア化)した物になります。

そのため、iPad Mini 4はグラフィックの綺麗なゲーム(重たい処理を必要とするゲーム)をする用途にはあまり向いていません。反対に、iPad Air 2が発売されたのは2014年ですが、2016年現在でもグラフィックの綺麗なゲームをプレイするのに十分な性能を持っています。

ー結論ー
iPadシリーズは基本的に高性能なチップセットを搭載しているので、一般的な使い方をする分には特にチップセットを気にする必要はありません。ただ、様々なゲームをプレイしたい人にはiPad ProかiPar Air 2のどちらかをおすすめします。今後も長い期間使っていきたい人にとってはiPad Proが良いでしょう。

 

【メインメモリ】
次はメインメモリについてです。メインメモリとはアプリを使う際にデータを展開する領域のことで、分かりやすく言ってしまうと、メインメモリの容量が多ければ多いほど、複数のアプリを同時に使ったり、ブラウザでたくさんのページを開いたりしても快適に使えるということです。

例えばですが、皆さんがスマホでLineやFacebookを使った際に、アプリが起動するまでに時間が掛かった覚えはありませんか?これはアプリを同時に開きすぎてメモリが足りなくなった結果、アプリが一度リセットされてしまうために起こるものです。しかし、メモリ容量が十分にあればこういった現象は起きなくなります。

次にメインメモリの種類ですが、iPadで採用されている物は「LPDDR3」と「LPDDR4」の二種類があります。この二つの何が違うのかというと、データの読み込み速度です。LPDDR4は新しいメモリの規格で、現在でも多くの端末で採用されているLPDDR3に比べ、最大約2倍の読み込みスピードがあるとされています。

では読み込み速度が上がると何が変わるのかというと、アプリを使った際の読み込み時間などが短縮され、快適に使えるという利点があります。極論を言ってしまえば、LPDDR4のメモリを搭載しているiPad Proは他のiPadに比べアプリが2倍速く動くと言えます。(もちろんそんな単純な話ではないのと、現時点では実際に2倍のスピードのあるLPDDR4メモリは出てきていないので、あくまでイメージとして捉えてください。)

ー結論ー
現在のiOS 9ではメインメモリは2GBもあれば十分です。しかし今後のアップデートでOSが重たくなっていくことは明白であり、そうなると2GBでは足りなくなってくる可能性はあります。しかしながら、そういった問題が出てくるのはiOS 11以降の問題になると思うので、今後2年間使うことを想定した場合、どのiPadを購入しても問題はないでしょう。ただ、出来るだけ長く使いたい、快適に使いたいという場合にはLPDDR4を採用しているiPad Proが良いでしょう。

 

【ストレージ】
ストレージ容量についてですが、iPadはAndroid系のタブレットとは異なり、SD Cardなどで後から容量を増やすことが出来ないので、予め必要な容量を考えて購入する必要があります。iPadの容量は”16GB”, “32GB”, “64GB”, “128GB”, “256GB”モデルと多数ありますが、実際に使える容量はこれよりも少ない値となります。(うろ覚えではありますが)参考までに、iPad Proの32GBモデルで初期容量は24GB程でした。

必要な容量の計算は下記の表を参考にしてみてください。(*1000MB=1GB)

アプリやゲームとなると必要な容量は物によってだいぶ異なりますが、一般的な人であればアプリの容量は10GBほどを考えておけば十分でしょう。iOSのアップデートやiPadに余裕を持たせる意味で、常時5GB以上の空き容量は欲しいところです。そのため今時は16GBのモデルだとかなり厳しいと言えます。

ー結論ー
iPadの中に音楽や動画を沢山入れたい人には64GBか128GBモデルがおすすめです。僕のように勉強や仕事への活用がメインであり、電子書籍や必要最低限のアプリしかダウンロードしない人にとっては32GBモデルでも正直十分と言えるでしょう。

 

【その他】
最後にその他の特徴についてまとめてみます。iPad Proはスマートキーボードに対応しており、使用することでPCのようにストレスなくタイピングをすることができます。iPad Air 2やiPad Mini 4でキーボードを使用する場合はBluetooth式のキーボードしか接続できず、時おり入力に遅延が発生するなど快適性はありません。

他にもiPad Proは4スピーカーオーディオに対応しており、iPadの持ち方に関係なく、常にちゃんとした音を感じることができます。比較表には書いていませんが、iPad ProはApple Pencilにも対応しており、メモ書きや絵を描くのに適した端末となっています。

iPad Pro 9.7インチ版のみ、他のiPadに比べ色域が広くなっており、より美しく画面が表示されるようになっています。また、True Tone ディスプレイ機能によって、色と明度を自動的に調整してくれるので実際の紙のように電子書籍などを読むことが可能となっています。カメラ機能も強化されており、iPadシリーズで唯一4K動画の撮影が可能だったり、True Toneフラッシュ機能による画質の向上が図られています。

 

【総評】
・iPad Pro 12.9 inch:スマートキーボードとセットでモバイルPCの代わりとして使うことを考えている人、大画面で電子書籍や動画を楽しみたい人、Apple Pencilを使って本格的に絵を描いてみたい人におすすめ。

・iPad Pro 9.7 inch:外でiPadを気軽に活用したい人や漫画をたくさん読む人、グラフィックの綺麗なゲームを楽しみたい人、スマートキーボードとセットでちょっとした時間にMicrosoft Officeなどのアプリを使いたい人におすすめ。

・iPad Air 2:iPad Pro 9.7インチ版のように外で気軽に活用したり、グラフィックの綺麗なゲームや漫画を楽しみたいが、少しでも出費を抑えたい人におすすめ。

・iPad Mini 4:ネットサーフィンを中心に使う予定の人や、小説などの電子書籍を中心に読む人におすすめ。

以上、iPadの比較&おすすめでした。購入目的や用途によって使いやすいiPadは変わってきます。せっかく長く使うものですから、ぜひ自分にあったiPadを探してみください。上記の情報が少しでも参考にされば幸いです。

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